Amplified Q.I.BASE013D Release Date: 2004.4.21 Price: 2,100yen |
70年代初期のフェンダージャズベースのみ使用したシンプルな楽曲をギターアンプに通して録音された9曲をピックアップして収録した。
かつて70年前後のアートロック、プログレッシヴロックをずいぶん愛聴していた。
その頃の質感を大切にしながら、新たなBASSNINJAの世界を作りたかった。
ここでは不思議で綺麗なコード感やアルペジオのみならず、弦をこする音、ハムノイズ、間さえも、楽曲として欠かせない役割を果たしている。
コンスタントにソロ作品を作るにあたり、自己模倣は絶対にやってはいけない怠惰な行為だと思う。
常に変化しながら、時の最尖端うんぬん以上に、5年10年経っても新鮮なサウンドを追求していきたいのだ。」
“世界各地をソロでツアーし“BASS NINJA”の異名を持つ今沢カゲロウの9作目のアルバム。多弦ベースのテクニカルなプレイでも知られるが、本作はヴィンテージのジャズ・ベースのみを使ったスロー曲集。ベースが唄うサウンドを聴いてみたいヒトはぜひ一度。”(CD Journal2004年6月号)
“特殊6弦ベースを駆使した独自の音楽を紡ぎ続ける今沢カゲロウ。海外ではBASS NINJAの異名をとる孤高のソロ奏者の最新作は、74年製のフェンダー・ジャズ・ベース1本による独奏曲集というフォーマット。テクニカルなプレイに裏打ちされた緻密な楽曲も朝メシ前の今沢だが、ここではミニマムなフレーズで美しい音の風景を紡ぐ姿を窺うことが出来る。運指の擦過音やノイズも生々しく収録されており、今沢がゆっくりとジャズ・ベースと呼吸をやりとりしている様が、淡い映像のようなものを伴って浮かんでくる感じだ。その感触はマーク・リボーやローレン・マザケイン・コナーズあたりを彷彿させたりもした。”(Player2004年6月号)
“独特なアプローチのプレイでエレクトリック・ベースの可能性を拡げている今沢カゲロウの9枚目のアルバムは、ヴィンテージのフェンダー・ジャズ・ベースでのソロを聴かせる。それもスロー・バラードである。アコースティック・ギターやピアノ・ソロを思わせる情感豊かなメロディ・ラインをしっとりと歌い上げ、強力なテクニックを用いずゆったりとした空間のなかで独自の音世界を作り上げている。特にM(4)(6)では、このアルバムのコンセプトが顕著に表現されている。”(BASS MAGAZINE2004年5月号)
“ベース1本引っ提げて海を渡る今沢。先鋭的演奏手法と最新再生技術を用いたクレイジーな単独パフォーマンスが、全世界で注目を浴びる理由だ。ひたすら崖っ淵に向って駆けていく無鉄砲さと、あらん限りの技巧を投入する破滅型危険臭を漂わせながら、一方でそれをクールに見据える本人の存在を感じさせ、背筋の凍る思いにさせる。新譜はこれまでのノイジーなエフェクトを排し、オーヴァーダブも編集もない。猛スピードで繰り返す独特のフレイズ表現もなくなり、あるのはスペイシーでスポンテイニアスなアルペジオ・プレイだけ。もうひとつの彼の資質の顕現か。このサウンドに何が読み取れるか、聴く側の感性を試すシニカルさを感じる。”(JAZZ LIFE 2004年5月号)
Track List:
daylightAmplified
Star Pointer
Nuclear
Shell Game
Gambler's Wives
gods
Adam
The End
total time 35:22